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火焔型土器のある十日町市博物館

大阪の国宝展でも縄文時代の火焔型土器が見られると聞きましたが、本家の新潟・十日町市博物館にはもっとたくさんの火焔型土器が見られるそうなので、行ってきました。

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火焔型土器って、有名ではあるけど土器全体の8%ほどしかなくて、多くは深い鉢の形をしたものだった。大きさも結構ばらつきがある。



さて、国宝の土器たち。


目が見えない人も縄文土器を見るとオーラを感じると聞いたことがあります。

壊れてなくてこの形になってるのがすごい。


なぜ十日町か

縄文時代にこの場所は、縄文土器文化の結晶と言われ、さまざまな地域の流儀を取り込んでできたそうです。


うずまきやSの字は北陸地方から、鳥のあたまのような形は東北地方から、トンボ眼鏡状突起は関東・中部地方から、と、本当に全国各地の縄文文化を取り込んでいるそうです。


「なぜ新潟の十日町で火焔型土器がつくられたのか?」は私の中で疑問だったのですが、縄文時代に文化の結節点だったんですね。

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土器以外の展示

ほかの博物館では見られなかったような形の土偶もありました。三角形土偶は、何を意味するのだろう・・?貝?


土偶は女性の象徴とありますが、すべてがそうなのでしょうか?

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さて、調理方法の展示もありました。縄文クッキーおいしいのかな。

縄文時代のスプーンは石製です。



土でできた耳飾り。ブレスレットくらいのサイズある。縄文人はおしゃれだったそうです。

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ヒエラルキーも戦争もなく、先の予測とか不安の概念もない社会だと、こんなすばらしい創作の積み重ねができるんだな~~と思う。



土器、組み立ててみました!これは本当に心折れる。土器組み立てている人には尊敬しかない。


お墓のレプリカもありました。

この意図的な白い石の並べ方は、下鴨神社の奥にある遺跡と似ている気がする。



ちなみに縄文時代というのは狩猟採集の時代で、稲作が伝わってからが弥生時代ということになっています。縄文時代って1万年以上も続いていて、こんなに長く狩猟採集時代が続いたのは世界的にもすごく珍しいらしい。

オレンジ色が狩猟採集時代、水色からが農耕の時代
オレンジ色が狩猟採集時代、水色からが農耕の時代

図を見ると、日本以外で狩猟採集時代がもっとも最後に見られたのが「エルテベレ文化」。


エルテベレ文化と縄文は、以下の点で世界的に貴重な文化で、特に、「文明の始まり=農耕・都市化」という通説に対する例外として注目されているそうです。

  • 農耕以前でも高度な生活文化を持っていた

  • 定住性があり、社会組織や精神文化があった

  • 土器を使う狩猟採集民という珍しい存在


ちなみにエルデベレ文化も屈葬の文化があるらしいのですが、屈葬って何か深い意味があるのでしょうか?私は、屈葬だとお墓を掘るのに面積小さくなるよねくらいの感じではないか?とも思っています・・。




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