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導きの神、猿田彦さん

今日は、猿田彦(さるたひこ)さんについて。


日本神話においては、旅の道案内をする神として知られており、「導きの神」「道開きの神」とも呼ばれます。特に旅の安全や開運を願う際に信仰されることが多い神様です。


伊勢神宮が成立する以前から、すでにその地には在地の神がいたとされており、その神が猿田彦さんである、という説もあります。


伊勢神宮の近くには、猿田彦さんの子孫とされる宇治土公(うじとこ)家が祀る猿田彦神社があります。




「猿田彦」の漢字の書体が独特。
「猿田彦」の漢字の書体が独特。

神社の裏手には御神田と呼ばれる田が広がり、脇には磐座(いわくら)もありました。

そこは「神域」とされていて、静かな空気が漂っています。




猿田彦さんについては、深掘りすれば一冊の本になるくらい、謎に包まれた存在です。


三重県には、猿田彦さんを祀る神社や、ゆかりのある場所がたくさんあります。

とはいえ、猿田彦神社は全国各地に点在しており、個人的には長野でよく出会う印象があります。


たとえば、中沢新一さんの著書『アースダイバー 神社編』では、海人(あま)族が出雲から海を渡り、三重を通り、やがて長野の山地にも至る流れが紹介されています。


そんな記述を読むと、「猿田彦さんも伊勢(三重)から長野へ、導きの旅をしていったのかも…?」と想像がふくらみます。


──余談ですが、「サルタヒココーヒー」のカフェラテを買いに行ったら、お店の方のやさしい心遣いにも、ちょっと癒されました。




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